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本の番地「ISBN」「Cコード」とは?

  • 読み方講座
  • 2016.11.7

約 1115

書店や図書館に並んでいるたくさんの本。
その1冊1冊に、「ISBN」「Cコード」という標識がつけられていることをご存じでしょうか。

今回は、本の“番地”といえるISBNとCコードについてご紹介します。

ISBNとは?

ISBN(アイエスビーエヌ)とは、“International standard Book Number”の頭文字をとったもので、日本語にすると「国際標準図書番号」となります。
世界共通の13桁の番号で、書籍を認識するために、雑誌を除いて、書店流通するほとんどすべての書籍に付与されています。

13桁からなるISBNコードには、その出版物が「どの国の」「どの出版社から出版された」「どの本か」の情報が入っています。

実際に、私の手元にある本『パリとワインとわたし』を裏返してみると……
ISBN978-4-344-99358-7 と表示されています。

この13桁を分解してみましょう。
978:書籍・図書をあらわす数字
4:国(日本から出版されたこと)をあらわす数字
344:出版社(幻冬舎から出版されたこと)をあらわす数字
99358:「その本」(『パリとワインとわたし』)をあらわす数字
7:検査数字とよばれる、入力した際の誤りを発見するための数字
――となります。

以上から、このISBNが付与されている本は「日本の」「幻冬舎から出版された」「『パリとワインとわたし』という本である」ことがわかります。

ほしい本があるとき、ISBNを書店や図書館に伝えれば、スムーズに取り寄せてもらうことができます。
まさに本の「番地」ですね!

Cコードとは

ISBNは知っていても、Cコードは知らない――そんな方も多いのではないでしょうか。

Cコードは、Cと4桁の数字から成るコードで、書店の配架に活用されています。
4桁の数字の中に、「販売対象」「発行形態」「内容」がギュッと詰まっています。

『パリとワインとわたし』をみてみましょう。
ISBNの下に、C2063と記されています。

この数字4桁を分解してみると、この本が
2:実用書 で、
0:単行本 で、
63:ジャンルは商業 だということがわかるのです。

1桁目の販売対象は、「一般」「教養」「実用」「専門」「婦人」「学参」など9項目に分かれており、2桁目の発行形態は「単行本」「文庫」「新書」「絵本」など9項目、さらに3-4桁目の内容は「日本歴史」「哲学」「法律」「経営」「日本文学、小説・物語」など実に98項目に分かれています。

少しマニアックな情報ですが、いかがでしたか?
ぜひお手元の本を裏返して、どんな分類がなされているのかチェックしてみてください。


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