よく聞くけど、何をする人?「編集者」の仕事あれこれ
- お仕事コラム
- 2017.02.1
約 1120
出版社で働いている人。
どんな仕事をしているのでしょうか?
まずイメージするのが、「編集」ではないでしょうか。
出版社を舞台にした連続ドラマが放映されて人気を博したり、有名作家が自費出版会社の編集者を主人公にした小説を出版したりするなど、今や「編集者」という言葉はすっかり浸透しています。
とはいえ、編集者が実際にどんな仕事をしているかは意外と知られていません。
本コラムでは、そんな編集者の仕事を4つに分けてご紹介します。
編集者の仕事①企画立案
編集者の仕事を一言で表すと、「タイトルや帯のコピーを決める人」です。
企画書をつくり、その本を誰に書いてもらうかを決め、オファーを出して企画を実現させます。
編集者はベストセラーをつくるため、常にアンテナを張りめぐらし、最新のトピックをキャッチしているのです。
書店で鋭い目で書棚を眺めている人がいたら、編集者かもしれません!
編集者の仕事②取材
企画が通ったら、著者に原稿を書いてもらいます。
原稿を書いてもらうにあたり、各所への取材が発生します。
そんなとき著者の取材に同行するのも編集者の仕事です。
取材の場で取材の目的を説明して司会進行役を務めたり、取材にあたっての質問票を取りまとめたりもします。
また、取材の場では話が盛り上がり、ついつい脱線することも……。
想定時間内に取材が終わるよう、タイムキーパーの役割を果たしたり、脱線しないようにさりげなく話題を誘導したりと、取材がスムーズに進むよう工夫するのも編集者の役割です。
編集者の仕事③スタッフへの指示だし
一冊の本には、著者の他に、校閲者や印刷会社、ブックデザイナー、DTP担当者、カメラマン、イラストレーターなど出版社内外の多くのプロフェッショナルがかかわっています。
これらの担当者に指示だしをするのも、編集者の役割です。
「この本をこんな1冊にしたい」とイメージを描き、そのイメージを形にするために適切なスタッフを配置し、書籍を仕上げていきます。
また、彼らのスケジュールを管理するのも編集者の大切な仕事です。
編集者の仕事④作品のブラッシュアップ
著者やライターが執筆した原稿をチェックし、より読みやすく、伝わりやすくします。
段落を入れ替えたり、表現を変えてみたり、校閲者からの指示を反映させたりしながら、よりよい1冊を編んでいきます。
商業出版、企業出版、自費出版……出版社のジャンルによって方向性は異なりますが、書籍がより多くの読者の手に渡るために工夫を凝らすのが編集者の仕事です。
どんな1冊にも、その陰には編集者の存在があるのです。