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小説を書きたい人のための「小説の書き方のコツ6」

  • 書き方講座
  • 2017.03.9

約 1280

幻冬舎ルネッサンスが運営する「読むCafe」にも多く寄稿をいただく小説。
小説を書いている方、小説を書いてみたい方に向け、小説の書き方のコツを6つに分けてお伝えします。

 

小説の書き方のコツ①「伝えたいこと」を決める

 
小説を書く際、大前提として検討しておきたいのが「何を伝える物語か」ということ。
5W1Hで表現されることもある「誰がどこで何をするか」はもちろんですが、世の中への問いかけや怒りなど、その設定を通して作者であるあなたが何を伝えたいのかを整理しましょう。

 
小説の書き方のコツ②テーマを普遍的なものに設定する
 
「伝えたいこと」にも通じますが、小説にはテーマが必要です。
恋なのか、友情なのか、親子間の愛情なのか、もしくは憎悪や復讐なのか……。
突拍子もないものではなく、普遍的で、誰もが共感しやすいテーマを設定することがポイントです。
まずは「わかりやすい」ことを第一としましょう。
その後、あなただけのオリジナリティを肉づけしていきます。

 

小説の書き方のコツ③キャラクターを細かくイメージする

 
小説の原稿に取り掛かる前に、キャラクターのイメージを詰めましょう。
年齢、性別、口癖、好きな食べ物、長所と短所、外見など……
可能な限り細かく決めることがポイントです。
合わせて、そのキャラクターがどのような話し方をするのかも決めておきます。
ここは、小説のリアリティを大きく左右するポイントとなります。

 

小説の書き方のコツ④プロットを設計する

 
小説の設計図ともいえるプロット。
プロットを作らないままに書き始めると、小説の方向性がブレたり、筆がとまったりしてしまうことになりがちです。
以下の6項目をベースに、原稿用紙1~2枚程度であらすじを書いてみましょう。
(1)Who(誰が?)
(2)When(いつ?)
(3)Where(どこで?)
(4)What(なにを?)
(5)Why(なぜ?)
(6)How(どのように?)

 

小説の書き方のコツ⑤地の文章の人称を決める

 
地の文章とは、セリフ以外の文章のこと。
どの視点で書き進めるかは重要なポイントになります。
『我輩は猫である』のように主人公の視点なのか、いわゆる「神視点(=客観的な視点)」なのかによって、小説の中に描写できる範囲が異なります。
神視点であれば、小説の中のすべての出来事を描写しても違和感はありません。
一方、主人公の視点で他のキャラクターの心情を描写することはできません。
地の文章を誰の目線で表現するかは、慎重に検討する必要があります。

 

小説の書き方のコツ⑥推敲を重ねる

 
原稿を書き終えたら、少し寝かせて(時間をおいて)読み返してみましょう。
誤字脱字の有無はもちろん、冗長な表現になっていないか、誰が読んでもわかりやすいか、内容が偏っていないかといった視点で慎重にチェックしましょう。
 


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