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非定型精神病?

キイロイトリ。


約 4189

当時、高校生だった私は作文を書いていましたが、同じ言葉を2回も使ってしまい、なぜだか考えがまとまらなくなりました。


自分でもおかしいと思いましたが、どこがおかしいのがわからず、まさか、自分が精神病になるなんて、思ってもいませんでした。


最初は気のおかしな人がなるものだという、偏見しかなく、怖い人がなる病気だと思っていました。もし、考えがまとまらない、眠れないなどの症状があれば、怖がらずに病院へ行って下さい。精神科はちょっと敷居が高いと感じる方は、心療内科がおすすめです。


普通の人が風邪をひくように、誰でもなりうる病だとわかり、ほっとしました。


看護師さんや薬剤師さん、調理師さん、救急救命士さん、教師、主婦、学生など、患者さんは病気だと言われなければ、一見、病気だとわからない、普通でどこにでもいる、本当にいろいろな職業の方でした。


病気だという現実を受け入れるまでには、かなり時間がかかりました。

非定型精神病とは感情の病気で、波があり、まるでジェットコースターのように元気なときや元気のない日の繰り返しです。

ガソリンのない自動車が走っているようなもので、突然、エンストを起こしたように動けなくなってしまうのです。

病気を知らないとなかなか理解できない病気だと思います。ただ、怠けているだけにしか見えないかもしれません。

躁鬱病みたいな病気だと思っていただけるとわかりやすいかと思います。


電話を時間も気にせず、かけまくってしまったり、仕事をしたのはいいものの、すごい電話代の請求がきたり、高額な買い物をしてしまったりと失敗はたくさんありました。


友達に成人式に行く約束をしていたのに、何回先生にお願いしても、どうしても行けなかったこともあるので、きっと信用も失ってしまいかねない病気だと思います。


周りにいっぱい迷惑をかけてしまったと思います。
ですが、こうした失敗から学び、自分の考え方や行動を改善していけば、学校や仕事、結婚や出産も病気のせいであきらめかけていたことが可能だということです。


病気のせいにせず、あきらめなければ夢は叶うことを同じ病気で苦しんだり悩んだりしている方にどうしてもお伝えしたかったのです。
お薬を忘れずに飲み続けて、栄養のある物をバランスよく食べ、散歩などの軽い運動をし、しんどいときは無理しないでよく休むようにすれば、きっと大丈夫です。


この病気は真面目な人がなりやすい病気です。
たまには休んでもいいではありませんか?
長い目で見れば、ほんのわずかな時間にしかすぎません。
休息の時間も必要です。
今まで頑張ってきた人がなる病気です。
頑張り屋さんが多いので、頑張らない日をぜひ、作ってみて下さい。
眠れない日があってもいいんです。
お風呂に入ったり、ホットミルクを飲んだり、本を読んだりします。


羊を数えると気になってかえって眠れなくなるのでおすすめしません。
学生の頃、引っ越したとき、1週間も眠れませんでした。
さすがにおかしいと思い、病院にも行きましたが、なかなかよくなりませんでした。


1ヶ月も原因不明の39℃の高熱が続き、入院することになりました。
精神病院は想像していた清潔な病院とはかけ離れていて、
当時の建物は古く、昭和にタイムスリップしたような感じがしました。
トイレの悪臭がして、外のベンチで布団を持って行って寝ようかと思うくらい、ひどく、眠れないほどでした。


隔離室はトイレもなく、畳1枚と布団だけです。壁には落書きがしてありました。
唯一、窓があり、格子状の柵がしてあり、外の景色が見えるだけです。
本や鉛筆は持ち込んでもよく、暇なのでよく本を読んでいました。
外から鍵をかけられるので、トイレに行くときとご飯のときだけ、開けてもらえます。

水しか出ないので、冬は顔を洗うのも冷たいです。
お風呂は週に2回しかなく、髪の毛を夏なのに、洗わせてもらえない日があるのが辛かったです。


朝は食堂まで行き、食パン2枚にマーガリン、牛乳、2日に 1回ほどバナナが1/2切れで、月に1回だけレーズンパンの日がありました。
昼と夜は大根の葉っぱのお漬物が多かったです。
カレーはゆでたまごと生卵が選べました。


電話は公衆電話から10円玉をもらってかけることはでき、手紙も出せました。
2階は開放病棟で、比較的症状の安定した人が入れます。


最初は閉鎖病棟だったのですが、他の患者さんが怖かったです。えらいところへ来てしまったと入院したことを後悔しました。


徐々に病院での生活も慣れ、草引きをしたりしました。午前中だけ軽作業と言って、暇なので行っていました。週に1度コインがもらえ、ジュースが買えました。


おやつは週に1度だけ売店に買いに行けました。箱入りを買って1個だけ食べて次の日に置いておきたかったのですが、


1度に食べてしまわないといけないルールがあったので、
みんなからもらった食パンも食べたせいか、かなり太ってしまいました。
お薬を飲み、検温の後は新聞を読んだり、カラオケをしたり、ホットケーキを作ったり、みんなでお散歩に行ったりしました。


お薬の水は水道水を直接蛇口からコップに入れて飲みました。
そうめんを食べたり、夏祭りもあって、かき氷を食べたりしました。
風船バレーをしたりもしました。
週に1回ほどコーヒーが飲める日がありました。
お茶やお水が飲める機械が2階にはありました。
大部屋で8人が同じ部屋でした。


睡眠薬を飲んでいましたが、今ではなしで眠れています。
レタスやサンチュにはラクッコピコリンという物資が含まれているので、食べるとよいそうです。朝お味噌汁を飲むのもよいそうです。


甘いものはあまりよくないので、控えめにしています。チョコはカカオ70%の物を選んでいます。
コーヒーはノンカフェインの物を選ぶようにして、ノンシュガーで飲んでいます。
青魚を食べるようにしています。
卵やお豆腐、肉、納豆などのたんぱく質は必ず取るようにしています。
シークワーサーが認知症予防に良いので、毎日少量ずつ飲むようにしています。


お薬も6種類も飲んでいましたが、今では1種類だけ、1日1回のみです。
薬を減らすにはかなりの年月と時間がかかりましたが、焦らず、自分を信じていてほしいです。
グレープフルーツジュースとは飲まないように気をつけてください。
アルコールも控えて下さい。


決して自己判断で断薬はしないで下さい。
再発することがあります。


私は車の免許を取るときに、車を運転するときはお薬を飲んではいけないと書いてあったので、その通りにして飲まなかった時期があり、見事、再発してしまい、再入院しました。学校にも行きたかったのに、休学しなければならなかったのが、辛かったです。


今はお薬がないと眠れなかったりして、元気が出なくても、いつかきっとよくなる日が来ると信じていて下さい。


頑張ったら頑張った分、神様はきっとご褒美を下さると思います。
毎日掃除をしたり、洗濯したり、買い物に行ったり、自分のできることから始めて下さい。しんどいときは無理して作らなくても、市販の冷凍食品やお惣菜を買ってもいいので、たまには手抜きをして、なんとか生きています。ネットスーパーやコープなどの宅配をうまく利用しましょう。


まとめ買いで送料無料になる食材を配達してくれる会社もあるので、お買い物に行けないときは、本当に助かりました。
家計簿をつけて、カードは使わないほうがいいですが、使うなら1枚だけにして、使ったら使った分だけすぐ入金するのをおすすめします。


道を歩いていると悪口が聞こえてきたりもします。最近では夜にピアノの音がよく聞こえてきます。多分、夜中の21時以降に集合住宅で弾く人なんかいないとは思いますが。もしかしたら、一戸建てもあるので、その方かもしれません。ひどいときは、真夜中の0時に聞こえてきました。


そのへんが病気なのか、本当なのか見分けがつきにくいです。幻聴なのか?わかりません。幻聴だったらいいのになと思いながら生きています。
考えがまとまらないのもこの病気の特徴だと思います。


自殺未遂も高3のときにしましたが、今となっては、生きていて良かったと思うので、死にたいと思うときや辛くて悲しいことがあっても、どうか生き抜いて下さい。


自殺すると自分はいいかもしれませんが、みんなに迷惑がかかります。みんなを悲しませることになります。


この病気になってから、よかったこともあります。
電話がかかってくる前に、誰からかかってくるかがわかるときがあったり、人にたずねなくても干支がわかったりしました。
友達が結婚したことを夢が知らせてくれたりすることもありました。実際に友達は結婚して住んでいる場所も当たっていました。


病気になってから、色によって人生が変わったような気がします。
いろんなきれいな色を見て、好きな色の洋服を身につけてみて下さい。
お花を生けてみたり、植物や野菜を育ててみたりするといいです。
ペットを飼ったり、音楽を聴いてみたり、ラジオもおすすめです。
絵を描いてみたり、日記を書いてみるのもいいと思います。
新月にお願いごとを書いてみたり、神社にお参りしてみたり、宝地図を作ったりすると夢が叶いやすくなるかもしれません。
良い言葉を10回言ってみることもいいと思います。現在完了形で書いたり、感謝の気持ちを書くのがコツです。


迷ったらわくわくするほうを選んでみましょう。
過去と他人は変えられませんが、自分と未来は変えられます。
考え方が変われば、行動が変わるし、行動が変われば、人生も周りの人も変わります。
笑っても泣いて過ごしても同じ1日。どうせ同じ1日なら、笑って楽しい1日を過ごしましょう。


拙い文章ですが、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。