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いつか“自叙伝・自分史”を書くために今知っておきたいこと

  • 書き方講座
  • 2017.01.6

約 1195

一時期ブームとなった“終活”。
もはや一過性のブームではなく、誰もが行うべきものとして定着しました。

“終活”の一環としてまず思い浮かべるのが遺言と自叙伝・自分史ではないでしょうか。

本コラムでは、来るべき終活に備え、自叙伝・自分史の基礎知識を解説します。

 

自叙伝・自分史とは

自叙伝・自分史とは、著者が著者の人生について書き記した書物のことです。
同じ意味で、自伝という言葉が使われることもあります。

人生の中で印象的な出来事をまとめるとともに、そのときどきの自身の感情を記録し、家族やお世話になった人たちへの感謝の意をあらわします。

冊子にまとめて家族や知人に配布する、簡易的なものもあれば、書籍の形にして書店に流通させることも可能です。

 

自叙伝・自分史を執筆するための3つのコツ

人生の集大成ともいえる自叙伝・自分史。
日記やエッセイと雰囲気は似ているかもしれませんが、重みは異なります。

そこで、執筆するにあたってのコツをご紹介します。

 

コツ①執筆の目的をはっきりさせる

家族への感謝を伝えたい、書店に流通して多くの人に読んでほしいなど、自叙伝・自分史の執筆の目的はさまざまです。

執筆の目的によって、書籍の形態は異なります。
まずは、どのような目的をもって執筆するのかを明確にしましょう。

執筆に行き詰ったときの指針にもなります。

 

コツ②人生のターニングポイントを書き出す

自身の人生のターニングポイントといえる、印象的な出来事を書き出してみましょう。
その出来事を中心に、その出来事の前後の感情を肉付けしていくと、自叙伝・自分史として誰が読んでもわかりやすいものになります。

ターニングポイントは、派手な出来事でなくてもいいのです。
入学、就職、結婚など、自分の人生が変わった出来事を洗い出しましょう。

 

コツ③自分らしさを発見する

ターニングポイントや、そのときの感情を整理するなかで、「自分らしさ」はどんなものなのか、考えてみましょう。

たとえば、「自分はいつも家族の笑顔が見たくて行動しているな」「行き当たりばったりの行動が多いけれど、結果オーライだな」「子どものときはおとなしかったけれど、就職してから明るくなったな」など、シンプルなことでかまいません。

執筆を通し、自分を再発見しましょう。
それも、自叙伝・自分史執筆の醍醐味です。

 

自叙伝・自分史の残し方

自叙伝・自分史は、家族や知人に配布する場合と、書店に流通させて多くの人に読んでもらう場合とがあります。

前者であれば、ノートや手帳にまとめたり、印刷所に依頼して冊子の体裁に仕上げてもらったりするのがいいでしょう。

後者であれば、製本し、ISBNコードを取得する必要があります。
費用がかかりますが、出版社に相談してみましょう。


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