「金継ぎ」とは、陶器などの割れや欠け、ひびを修復する日本の伝統技術のこと。漆という塗料にも接着材にもなる自然素材の特性を活かした修復方法は、最近では習い事としても人気を集まっています。その歴史は古く、安土桃山時代、茶の湯文化の中で漆を使って茶器を修理する技術が芸術様式まで消化されたものだといわれています。
その最大の特徴は、継ぎ目に金、銀、朱色などで装飾を加え、傷痕を隠さずに楽しむことです。修復した痕を「景色」と呼びますが、昔の茶人は「川の流れ」などと称し、詫び寂びを見出していました。継いだ箇所をあえて目立たせることにより、完壁な器とはまた違う美しさや価値を加えられる金継ぎは、日本人の感性と美意識が生み出したアップリサイクルの先駆けといえるかもしれません。近年では映画『スター・ウォーズ』で、亀裂の入ったマスクを修理するシーンでその技法が取り入られるなど、日本が生んだ金継ぎは海外でも注目されています。
わたしのコダワリ2024年1月分
私はもう五十代ですが、中学生のとき母が買ってくれたお箸入れです。
これからもずっと使い続けていきます。
宮城かいちゃん
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先月のご意見
「昨今のマスメディアの報道のあり方について
どのような問題を感じますか?」
多様性の時代と言われて久しいが、昨今のマスメディアの報道の在り方について、言論の自由、報道の自由が解き放されたが、果たしてどうだろうかと問いかけたい。
現在、私は視覚による紙媒体は新聞、雑誌、聴覚による媒体は時間的制約を考え聴覚によるラジオを日々の情報キャッチとしている。
効果が高いといわれるテレビ各局が横並びであり、各メディアの個性が掴めず、登場人物も同じ、快く思わない情報は何度も懲りずに報道されているのが現状である。政治、芸能界に属する情報にしては著しく掴めない。保存性とは縁遠い2大週刊誌はマスメディアの不特定多数の満足度を満たすのではないだろうか。ある意味でマスメディアは不特定多数の人に対して、壊れたテープレコーダーのように堂々巡りをしている時代に、何を恐れているのですか。マスメディアに希望を持っていた一人として、安斎冬衛の「てふてふが一匹 韃靼海峡を渡つて行つた」のエールを送りたい。
マグロちゃん
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